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リスク管理の基礎

『リスクとは何か』

リスクとは損失(被害・損害)を引き起こす可能性を秘めた危険性・危険な状態の事です。現代はリスク管理の時代と言われており、『リスク』と言う言葉は日常生活においてその意味が問題とされる事はほとんどありません。ところが、多方面でリスクと言う言葉について様々な定義がされていて、その意味はあいまいになっています。
ことビジネスに関して言えば、リスクとは「損失を引き起こす可能性を秘めた危険性・危険な状態」と言って良いでしょう。

『リスクの種類』

リスクは「自然現象」「社会現象」「人の行為」に大別できます。これらの中で、企業行動におけるリスク管理及び企業倫理の中でももっとも重要視されるのは「人の行為」でしょう。

(1)自然現象
台風、洪水、自身、津波などの自然現象に内在するリスクです。いったんこれらの自然現象が発生すると、その被害は大きく、また損害も莫大なものとなり社会全般に影響をおこぼすこともあり得ます。
これらのリスクは受動的なものであり、その予測・余地は非常に困難を極め、場合によってはほとんど不可能とも言えます。それだけに自然現象のリスクに対する対応・対策は重要なのです。

(2)社会現象
公正歩合変動、為替変動、金融引き締め、企業等残などの「経済的リスク」、政治的ストライキ、暴動、革命、政権交代、戦争あるいは外国政府による資産の没収・収用などの「政治的リスク」が挙げられます。
これらのリスクも、突然に発生する受動的なリスクと言えますが、企業経営をピンチに追い込む危険性を内包するものです。したがってこれらのリスクに対して企業がその対策に万全を期しても、その余地・予測は非常に困難と言われています。
とは言え、日常の企業活動の中で、企業がうける被害を最小限にするために、常に経済動向、政治動向、国際情勢に関する情報の入手・分析そして予測を行い、出来る限りの対応を講じることが必要です。

(3)人の行為
企業経営、企業活動に内在するリスクの多くは、基本的に人の行為つまり「人の故意・悪意」あるいは「人の過失・不注意」によって現実化し、それは不祥事、賠償責任問題などとして発言してくるのです。
企業活動は人の手によって営まれます。したがって企業活動に関連するリスクはほとんどの場合人為的なものと言えるでしょう。そしてそれは製品開発、営業、生産、人事、労務、財務など多岐に分かる活動に及んでいます。
これらのリスクは人為的である以上、人為的に予防・回避できるリスクであり「リスク管理」の重要な対象となるものですが、苑中でも特に「企業倫理」の問題は大きい課題として取り上げられています。

『人のリスク』

(1)人の故意・悪意によるリスク
人の故意・悪意によるリスクは、人が企業に対して故意に悪意を持って被害・損害を与える場合のリスクであって、そのほとんどが犯罪行為につながる法律違反行為によるものです。
その意味で「リーガルリスク」とも言われています。このように企業に対して加害行為をする人は、企業の「外部者」である場合と「内部者」である場合に分ける事ができます。

①外部者による加害行為
外部者による企業に対する加害行為としては、たとえば窃盗・恐喝・業務妨害・誘拐などが挙げられ、これらへの対策・対応は必要でしょう。
しかし、企業におけるリスクの管理として、第一義的に重要なことは「内部者の行為に対する対策・対応」です。

②内部者による加害行為
企業における内部者による加害行為には、個人として何らかの利益を得ようとして法律違反行為(企業秘密の漏えい、背任、横領など)をする場合と、企業の利益のためと考えてあえて法律違反行為(贈賄、他社企業秘密の違法な入手、不正融資、利益供与など)と分けられますが、いずれの場合も犯罪行為としての責任を問われる事になります。

「個人としての利益を得ようとする行為」をあえて行う個人は、もともと社会人としての倫理観そのものに欠陥があるもので、これらの法律違反行為は個人の非倫理的論理そのものに起因します。
ここで問題になるのは「会社の利益のため」として、あえて法律違反行為をおかすことでしょう。企業活動にあって「会社のため」という論理が「個人の倫理」に先行することが多々あり、ここに企業人たる個人の弱さが浮き彫りとなってきます。

(2)人の過失・不注意によるリスク
日常の企業活動の中で起こる事故・事件の多くは「企業内部者の過失・不注意」によって発生します。たとえば、不注意によって工場の火災・爆発などを発生させる、機械・設備などを破壊・破損させる、欠陥製品を販売するなど、枚挙にいとまがないほど多くのリスクが挙げられます。
企業におけるモラルは、社員の士気・やる気を意味し、企業活動を円滑に行い、また研究・開発、生産、営業などの活動に依存するリスクを回避・除去するための重要なファクターなのです。このような人のモラルを書くことによって、個々の業務遂行にあたり、不注意・過失が生じ、内在するリスクが顕在化することによって事故・事件の発生・拡大の可能性が高くなると言われるところから、このようなモラルの欠如は「道徳的リスク」と言われています。

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