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企業行動指針の基礎 事件・事故再発の防止(4-1)

■事件・事故再発の防止(1)

事件・事故を一度経験したら、二度と同じような事件・事故を発生させてはいけません。そのためには、経験した事件・事故の原因を究明し、再発させないための防止策を講じる必要があります。

『企業における事件・事故』

企業における事件・事故は、企業内にとどまるものと、企業外、つまり社会に対して影響を与えるものの2つに大別できます。そして、企業内にとどまる事件・事故については、それらが顕在化・潜在化・新しいリスクにかかわらず再発防止の対応・体制は取りやすく、なっています。

問題となるのは、社会に影響を及ぼすような事件・事故であり、これらは「企業犯罪型事件」「反社会型事件」「賠償責任型事件」と分けることができます。
さらに、すでに顕在化してるリスクが現実化した場合には、その原因究明・対応は比較的容易と考えられますが、「潜在化していたリスク」「新しいリスク」が現実化し、事件・事故が発生した場合には、とくにその原因究明と再発防止策について最新の注意を持って検討・対処していくことが重要です。

『原因の究明と再発防止』

(1)事件・事故原因の究明と再発防止策
事件・事故が発生し、事故処理が終了した後、当該事件・事故の原因の究明と再発防止策の検討を並行して行う必要があります。事件が風化しないうちに、なぜ起こったのか、根本はどこにあるのか、リーガルリスク対応離されていたのか、止めるチャンスはなかったのか、と事件・事故を振り返り、その原因を沈着冷静・客観的に、また法的側面より分析し、失敗を二度と繰り返さないよう爾後のリスク対応に活かす姿勢が求められます。

(2)全社的リスクの再レビュー
事件・事故の発生後、事後処理終了後に、全てのリスクを全社的規模でレビュー誌、それらのリスクを発見・確認し、必要に応じて対応する事も再発防止に役立つでしょう。

『事件・事故の責任』

(1)行為者および責任者の処分、懲戒
人の行為に起因する事件・事故の場合、行為者および責任者が誰であるかを明確にする必要があります。これは再発防止のために行うものです。

(2)経営者の責任
経営者は、企業活動の経営全般に対して責任を負っています。その経営責任の一つとして、事件・事故の発生は程度の差こそあれ「社会的責任」もしくは「法的責任」に繋がります。
そして、このような有事の時の第一義的責任は、事件・事故の再発防止のための真摯なる努力です。

『リスク管理・企業倫理管理の構築に向けて』

事件・事故が起こり、それがマスコミで騒がれると、企業は、企業倫理行動憲章、リスク管理マニュアルを作成する、社内で企業倫理およびリスク管理を徹底する、など事件・事故の再発防止への意気込みや姿勢を声明します。
しかし、事件・事故は油断していると必ず再発するものです。一度の失敗を生かすも殺すも、企業、そして人次第なのです。その意味でも、事件・事故の継続的レビューは欠かせません。個別的・総合的なリスク管理のシステムや企業倫理システムの構築に事件の教訓を生かす必要があります。

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