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法務業務とビジネスキャリア

ビジネス・キャリア制度は、ホワイトカラーのあらゆる専門知識を体系化し、その専門能力の学習手段を具体的に提示し、専門知識と能力を継続的・段階的かつ体系的に習得した事を公的に照明する仕組みです。
ビジネス・キャリア制度は10分野が確定しています。この分野の一部門を「マトリックス」と称しています。たとえば、第一分野の人事・労務・能力開発では「人事」部門、「労務」部門と「能力開発」の三部門がおのおのマトリックス化されています。第五部門の「法務・総務」では「法務」部門と「総務」部門の二つのマトリックスから構成されています。

『ビジネス・キャリアの区分』

このマトリックスは複数の領域に分類されます。法務部門では「企業法務総論」「リーガルリスク管理」「企業活動に対する法規制」「戦略法務」「会社の組織に関する法務」「関連会社に関する法務」「労働に関する法務」「税務に関する法務」「知的所有権に関する法務」「契約管理」「担保管理」「不動産に関する法務」「営業法務」「製造法務」「債権回収」「紛争処理」と「国際法務」の17領域に分類されています。
この領域は、ホワイトカラーの全職務を横割にした者と言えます。

ビジネス・キャリア制度は、ホワイトカラーの職務内容を、初級・中級・上級の3つのレベルに分類しています。初球は「基礎知識」、中級は「実務知識」、上級は「企画・管理専門知識」を対象としています。
それぞれのレベルはホワイトカラーの職務内容を縦割にしたものと言えるでしょう。

「法務」部門では、初級は「企業法務基礎」「企業組織に関する法務」「企業取引に関する法務」「紛争処理・予防に関する法務」の4つのユニットで構成されています。中級では「企業法務総論」「リーガルリスク管理」「会社の組織に関する法務」「労働に関する法務」「税務に関する法務」「知的所有権に関する法務」「契約・担保管理」「不動産に関する法務」「営業法務」「製造法務」「債権回収・紛争処理」「国際法務」の12ユニットから構成されています。

『リーガルリスク管理のユニットと認定基準』

ビジネス・キャリアでは、リーガルリスク・マネジメントは「リーガルリスク管理」として組まれています。リーガルリスク管理は、そのユニットの性格上、初級ではなく中級で初めて登場するのです。その内容は大きく分類すると次の通りで、学習時間の目安は24時間と定められています。

・企業のリーガルリスクの類型と判断
・企業犯罪
・社外専門家の利用

中級「リーガルリスク管理」に対し、労働省が期待している職務内容の例として次の事項を上げています。
①企業経営上リーガルリスク管理の必要となる場面を理解し、経営判断の指針とすることができる。
②社会的な影響の大きい企業特有の犯罪について理解し、経営判断の指針とすることができる。
③車台専門家を効果的に利用するための情報の調査・整理をすることができる。
④各専門分野における専門家の利用効果を把握し、迅速かつ戦略的な対応を行う事ができる。

『ビジネス・キャリアのメリット』

ビジネス・キャリア制度がもたらすメリットは9つ考えられます。この試験を受けるホワイトカラーもまた、企業側もこのメリットをフルに活かして、専門知識の習得と適正な人事・労務管理を推進するようにしましょう。

①ホワイトカラー側からのメリット
・公的にスペシャリストとして認定される。
・企業内スペシャリストとして優遇される。
・人事異動に有利。
・生活の不安を解消する。
・転職・再就職に有利。
・脱サラ・独立に役立つ。
②企業側からのメリット
・適正な人事管理に役立つ。
・安心して中途採用できる。
・社内研修として活用できる。

また、ビジネス・キャリア制度を社内研修の一環に採用することで、企業内でスペシャリストとして優遇するケースも見られます。たとえば、教育訓練機関にかかる費用を企業が負担したり、合格金・奨励金の支給、能力給として基本給にプラスする、などです。

『ビジネス・キャリアの受験資格』

ビジネス・キャリア試験の受験資格は、次の事項に該当する者と定められています。
①労働大臣の認定講座修了者
②実務経験者

①の受験資格で受験する者は、まずその受験希望のユニット、例えばリーガルリスク・マネジメントならば「リーガルリスク管理」のビジネス・キャリア制度に基づく労働大臣認定の教育訓練機関の「認定講座」を受講し、その教育訓練機関が実施する試験またはレポートを在籍期間に提出して合格しなくてはいけません。
この試験に合格して終了すると「受験証明書」が交付され、ビジネス・キャリア試験の受験資格が得られます。

②については、実務経験が3年以上(初級)または5年以上(中級)あるホワイトカラーにも受験資格を認めています。

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