Home / 未分類 / 流通概論

流通概論

流通とは

流通とは、財(商品)の「生産」と「消費または使用※」の架橋です。

※消費者による利用を「消費」、企業による利用を「使用」と呼びます。なお以下では消費と使用をまとめて「消費」と呼ぶことにします。

流通の役割―5つの隔たりの架橋

「流通」が架橋する「生産」と「消費」との隔たりは、次の5つです。

所有:所有権を生産者から消費者(使用者)へ

空間:財(商品)を生産者から消費者(使用者)へ

時間:生産と消費(使用)のタイミングの違いを調整する(秋に収穫される米など)

量と組み合わせ:多量単品種の生産と、少量多品種の消費を調整します。

情報:生産者に偏在する商品情報と、消費(使用)に偏在する需要情報の非対称性を調整します。

商流・物流・情報流

商流 (sales channels; (product) distribution channels)

商流とは、所有権が売主から買主へ移転する流れです。

商流は売主と買主の売買契約により作られ、製造者→卸売→小売→消費者といった具合に所有権が順に移転します。

なお、民法第555条では、売買契約を、「当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してその代金を支払うことを約すること」と定義しています。

商流の機能として、所有権移転機能、危険負担機能、金融機能などがあるとも言われますが、あまり深く考える必要はありません。

商流は観念的なものです。実際にその物を手にすることなく商流に入ることができます。卸売が典型です。

卸売は、その物を見ることも触ることもないのに、売り買いでマージンを得ている稀有な存在です。

物流 (physical distribution)

物流とは財(商品)の所在が移転する流れです。物流により、財(商品)は、集積され、分割され、組み合わされます。

物流には4つの種類があります。

①輸送:荷主の指定場所へ商品を移動すること。「空間」の隔たりを架橋します。

②保管:商品を一定期間倉庫に置くこと。は「時間」の隔たりを架橋します。

③荷役:輸送と保管をつなぐ役割。

④流通加工:流通の過程で行われる財(商品)の包装、検品、組立、セット組み、ラベル貼など。「量と組み合わせ」の隔たりを架橋します。

なお、切断や塗装などの形状変更を伴う加工を「流通加工」と呼ぶ文献もあります。塗装処理しても製品そのものは変化しないことが理由なのでしょう。しかしながら、このような作業は物流業者ではなく加工業者に委託します。従って、切断や塗装などの形状変更を伴う加工は「流通加工」に含めないのが実務だと考えます。

物流業者の一般的な業務の一例を下表に示します。

集荷 Cargo pick-up
検品 Inspection/examination 貨物が適正なものか、個数に間違いがないかなどをチェック
入庫 Warehouse-in 貨物の特性に合わせ、決められた保管場所へ入庫
保管 Warehousing 常温保管、定温保管、定湿保管、冷蔵保管、サイロ、タンク、野積保管、トランクルームなど、ロケーション管理、在庫管理、商品日付管理、入庫順管理、機械番号管理など。
貨物火災保険付保 Insuring stored goods against fire
流通加工 distributive processing 包装、詰め合わせ、ラベル貼り、検針、荷札付け、値札付け、組み立て(assembly)、反物カット、マーキングなど。
ピッキング Order picking 入庫順、日付順に大口、小口ピッキングなど
梱包 Packing
仕分け・荷揃え Sorting 配送先別、方面別に仕分けを行い、トラック単位に荷揃えする
出庫 Warehouse-out 指定された時間に合わせ出庫を完了する

情報流

商流に関する情報(取引情報) =交渉、受発注、所有権移転、代金支払いに関する情報

物流に関する情報 =在庫情報、輸送情報

販売促進情報=商品広告情報、引合、見積

市場情報= 需要情報、競争情報

Check Also

ドローンの飛行規制のまとめ

  ドローン規制のまとめ ドロ …

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です